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日本計算機統計学会メールニュース
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※ 本メールは送付を希望された方にのみお送りしています
No.347 (2024年12月10日発行)
発行:日本計算機統計学会 広報委員会
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目次
○ 日本行動計量学会 第27回春の合宿セミナーのお知らせ
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○ 日本行動計量学会 第27回春の合宿セミナーのお知らせ
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実行委員長 清水裕士(関西学院大学社会学部)
日本行動計量学会では第27回春の合宿セミナー!「見えないココロを測る:
二値・多値データの潜在変数モデリングとその応用」を開催します。
第27回春の合宿セミナーは,講師として大学入試センターの荘島宏二郎先
生と,専修大学の小杉考司先生をお迎えし,「テスト理論」について,充実
の3日間,90分×9コマの集中講義を行います。テーマについて講師や参加者
同士で活発な議論を交わして交流を深めることができるよう,昨年に引き続
き合宿形式で開催しますので奮ってご参加ください。富士の裾野で美味しい
料理と温泉を楽しみながら2泊3日でしっかり学ぶことができます。
なお,合宿形式での参加が難しい方も受講可能なようにオンライン(リア
ルタイムLIVE/復習オンデマンド配信あり)での参加も可能ですので,遠方
の方もぜひ参加をご検討ください。
充実した内容にも関わらず,90分1コマあたり準会員(学生)は500円,正会
員は1,000円という価格設定でのセミナー開催は,学会主催であるからこそ
実現できるものです。
自らの学びと研究のため,あるいは,考え方のヒントを掴み教育に活かす
ために,学生,社会人実務家から教員の皆様まで,幅広いご参加をお待ちし
ております。
<開催基本情報>
開催日時:2025年3月28日(金)~ 3月30日(日)(3日間)
開催方法:対面合宿とオンライン・リアルタイム配信(LIVE形式)のハイブ
リッド開催
終了後に動画の準備が整いましたら,約2週間,復習用のオンデマンド動
画を申込者限定で公開します。当日,参加できない場合にも視聴可能です
(動画配信は2025年4月3日〜4月16日を予定しています)。
会場:東富士リサーチパーク内 TOTO 東富士研修所
/JR 御殿場駅より送迎バス(タクシーで約15 分)
講師:荘島宏二郎(大学入試センター),小杉考司(専修大学)
セミナー詳細・申込
https://spring27.peatix.com/
<講師によるコース概要説明>
テストデータは2値(正答・誤答)からなり,そこから得られる情報を活用
するための理論がテスト理論です。2値データは情報が限定的である反面,
客観的な正誤の判断基準を提供できるため,得られる情報は社会的に高い価
値を持ち,さまざまな応用可能性を持つモデルが数多く提案されています。
また潜在的な「学力」を測定するという点では,心理学やマーケティングを
はじめとする「見えない状態」を測定する技術の基礎であるとも言えます。
このセミナーでは,2値データ分析の基本である項目分析から始めます。
項目分析は,各項目がどの程度有効であるかを評価するもので,テストの質
を向上させ,テスト結果に基づく意思決定の助けになります。
項目反応理論は,さらに進んだ分析手法であり,個々のテスト項目の特性
をモデル化し,受験者の能力や特性を高い精度で推定するための強力なツー
ルです。これらの手法を2値から多値(5段階評価など)に展開した応用モデル
も提案されています。これらの知識を身につけることで,より複雑なデータ
セットや,一般的な調査分析のシーンでも扱えるスキルを習得できます。
さらに,テスト理論を基にした潜在ランク理論やバイクラスタリングモデ
ルは,新たな視点からデータ内のパターンを発見するのに有効です。これは
受験者を隠れたクラスに分類するだけでなく,調査項目も同時に分類するこ
とを可能にします。学力テストにおいては,どういった領域をどういった順
序で学習すると上位ランクに進むことができるか,といった情報を提供する
ことができます。調査においても同様に,反応パターンから見られる状態の
推移と回答者パターンの段階的変化を考察することができます。このセミナー
では,これらのモデルの多値データへの応用も紹介します。
加えてこのセミナーでは,Rを利用した実践的な演習も行います。理論と
演習を反復することで,より具体的な理解がすすむようコースをデザインし
ています。本セミナーでは,上記の内容が含まれる,講師による著書『Test
Data Engineering』に対応するRパッケージexametrikaを使用した実践演習
も行います。このパッケージは,書籍に掲載された理論や分析手法をR上で
簡便に実行できるよう設計されており,テストデータを効率的に処理・分析
するための機能が豊富に含まれています。セミナーの中で,このパッケージ
を使用し,項目分析や項目反応理論,多値モデルなどの分析を実際に体験し
ていただけます。Rの基本的な操作から,セミナーに沿ったパッケージを利
用した解析まで段階的にサポートしますので, Rに自信がない方でも安心し
て参加してください。
<問い合わせ先>
行動計量学会運営委員会
bms_events_at_kosugitti.net