11/11(土) 15:50〜16:50
特別講演「災害デジタルツインの構築に向けて」
講師:越村俊一(東北大学災害科学国際研究所)
座長:伊藤ゆり
講師ご略歴
越村 俊一(東北大学災害科学国際研究所・教授・副所長,株式会社RTi-cast・CTO)
https://researchmap.jp/koshimura/
1995年に東北大学工学部土木工学科卒業,2000年に同大学院工学研究科博士後期課程を修了,博士(工).2000年4月,日本学術振興会特別研究員として東京大学地震研究所およびアメリカ海洋大気局に勤務して津波の研究に従事.その後,財団法人阪神淡路大震災記念協会「人と防災未来センター」専任研究員を経て,2005年5月に東北大学大学院工学研究科助教授,2007年に同准教授に配置換え,2012年4月に東北大学災害科学国際研究所教授(現職).2018年3月に東北大学発スタートアップ,株式会社RTi-castを設立,CTOとして活動中.
主な研究テーマは,次世代津波数値シミュレーションの開発,高度津波情報システムに関する研究,リモートセンシングによる災害の被害把握手法など.センシングとシミュレーションを融合した「災害デジタルツイン」の研究に産学連携で取り組んでいる.ベクトル型スーパーコンピュータを利用したリアルタイム津波浸水被害予測システムが内閣府の総合防災情報システムに採用され,現在運用中.
主な受賞は,土木学会論文賞(2010),Coastal Engineering Journal Award(2000, 2011),Hazard2000国際賞(2013),科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)(2018),日本オープンイノベーション大賞 総務大臣賞(2019),大学発ベンチャー表彰特別賞(2021)など.
11/12(日) 13:30〜15:10
特別セッション「健康になれるまちづくりを支えるデータサイエンス」
共催:データサイエンスに基づく健康になれるまちづくり研究コンソーシアム
協力:スマートシティ社会実装コンソーシアム
座長:伊藤ゆり(大阪医科薬科大学)・土屋俊博(スマートシティ社会実装コンソーシアム)
【導入】
本セッションの概要・健康になれるまちづくりとは?
伊藤ゆり(大阪医科薬科大学医学研究支援センター医療統計室)
略歴:疫学・保健医療統計研究者。2007年大阪大学医学系研究科保健学専攻にて博士(保健学)を取得。その後、大阪国際がんセンターがん対策センター(旧大阪府立成人病センター)にて研究員、主任研究員を経て、2018年より大阪医科薬科大学研究支援センター医療統計室長・准教授として、学内外の研究の統計的支援を行う。データサイエンスで地域のウェルビーイングを支えたいという思いで、公的統計を用いた記述疫学的手法により、がん対策や健康格差に関する研究活動に取り組む。
【事例紹介】
東広島市行政課題に対するデータサイエンスからの取り組み
福井敬祐(関西大学社会安全学部)
略歴:広島大学大学院修了後, 大阪府立成人病センター(現大阪国際がんセンター), がん対策センター研究員, 大阪医科薬科大学研究支援センター助教, 広島大学先進理工系科学研究科准教授を経て現職。専門は統計科学・がん疫学。地方自治体のデータ分析アドバイザー等を務め, データサイエンスからの保健医療行政における課題解決に携わっている。
部署間連携型共同研究による被保護者健康管理支援データの活用:大阪府豊中市との取り組み
西岡大輔(大阪医科薬科大学医学研究支援センター医療統計室)
略歴:医師、社会福祉士、介護支援専門員。2012年に神戸大学医学部を卒業、診療現場で貧困や孤立などの人々の健康の社会的決定要因に触れたことをきっかけに、その支援方法を検討するために東京大学大学院医学系研究科社会医学専攻に進学し博士(医学)を取得。生活困窮者の健康支援をテーマに研究している。複合的な困難を抱える人々の健康権・受療権の保障を目指すために、当事者や現場の支援者、政策決定者などの話を伺い、研究者だけで研究を完成させないことをモットーとしている。日本プライマリ・ケア連合学会:健康の社会的決定要因検討委員会委員、日本医療ソーシャルワーカー協会:理事。
新型コロナウイルス感染症に関する行政データと疫学研究データの結合:札幌市の事例を通じて
木村尚史(北海道大学大学院医学研究院公衆衛生学教室)
略歴:2006年に同志社大学法学部法律学科卒業後、大阪大学大学院高等司法研究科、及び、大阪大学大学院医学系研究科を修了し博士(医学)を取得。その後、環境省の健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)大阪ユニットセンターに従事した後、2019年より現職。現在は主に新型コロナウイルス感染症の罹患後症状に関する調査を行なっているほか、北海道大学COI-NEXT「こころとカラダのライフデザイン共創拠点」事業に携わっている。2023年度、日本計算機統計学会に入会。
【指定発言】
行政の立場から:健康課題を「見える化」して地域変容を促すために
豊嶋 典世(宮崎県日向保健所)
略歴:1999年宮崎医科大学(現宮崎大学)医学部卒業。同附属病院で内科研修を終え、2001年同大学院医学研究科博士課程へ進学。2008年より宮崎大学医学部解剖学講座助教、2012年より講師。2021年宮崎県へ入庁、福祉保健部健康増進課主幹・中央保健所兼務。2022年より感染症対策課兼務。2023年より宮崎県日向保健所勤務(現職)
データ利活用によるスマートシティの社会実装に向けて
土屋俊博(スマートシティ社会実装コンソーシアム)
略歴:電機メーカーに入社後、経営企画部門でグループ経営・カルチャー変革・共創活動に従事。2019年から内閣府科学技術・イノベーション推進事務局にてスマートシティ政策立案を担当。一般社団法人スマートシティ社会実装コンソーシアムの設立に関わり、2022年6月から事務局・コミュニティマネージャーとして活動。傍ら、中小企業診断士として地域経済活性化の取り組みや、市民主体のテクノロジーを活用した地域課題解決の活動「シビックテック」等に参画。長野県小諸市出身、千葉県流山市在住。
11/11(土) 13:40〜15:00
特別セッション「滋賀大学データサイエンス・AIイノベーション共催特別セッション」
共催:滋賀大学データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター
座長:来嶋秀治(滋賀大学)
講演1:「機械学習モデルを活用したプロバスケットボール選手のパフォーマンス評価」
後関駿(滋賀大学),保科架風(青山学院大学),岩山幸治(滋賀大学)
講演2:「欠測を含むデータに対する多重代入法に基づく非線形モデルの変数選択」
島津佑汰(日東電工株式会社、滋賀大学),山口崇幸(滋賀大学),保科架風(青山学院大学),松井秀俊(滋賀大学)
講演3:「食品の安定生産を支えるIoTシステムの数理・データサイエンス」
樽本祥憲(株式会社イシダ/滋賀大学),来嶋秀治,笛田薫(滋賀大学)
講演4:「自動運転車両における走行ルートのリスク評価モデルの構築」
田島友祐,笛田薫(滋賀大学),石井幸治(あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 データソリューション室),三樹孝博(あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 商品・CSV × DX 企画部 次世代商品 R&D Lab 室)