日本計算機統計学会 名誉会員

2023年度

 

道家暎幸氏(東海大学・名誉教授)

長年に亘り統計学、特に多重比較の分野で研究を推進されております。本学会の学会誌を中心に、統計関係の学会誌でも多くの論文が掲載されており、研究分野で大きく貢献されました。また、本学会では1993 年から現在まで評議員を通算 16 期、広報理事(1995-2000)、渉外理事(2003-2008)、将来計画理事(2009-2010)と、いくつもの理事も務められ、第 19 回大会(2005 年, 松本市)の実行委員長をはじめ、第27 回シンポジウムや第 33 回大会の開催にも実行委員として深く関わり、学会事業推進に多大なる貢献を果たされてこられました。本学会への貢献により 2017 年度日本計算機統計学会賞を授与されております。名誉会員に相応しいと考えられますので、ここに推薦いたします。

2020年度

 

垂水共之氏(岡山大学・名誉教授)

垂水共之氏は、日本計算機統計学会においては、学会発足当初から本学会の発展に尽力され、計算機統計学の研究および教育に以下のように貢献されました。
日本計算機統計学会には、1986年10月の学会創立より深く携わられ、長きにわたり理事・評議員を、1995~1998年度には副会長を、2003~2004年度には会長を務められました。また、2001年度には第15回大会実行委員長を務められております。
大型計算機上の統計プログラムパッケージの開発や移植にはじまり、著書「パソコン統計解析ハンドブック」シリーズを通してパソコン上で稼働する統計ソフトウェアの開発や、著書「Lisp-Statによる統計解析」「R/S – PLUSによる統計解析入門」に代表されるように統計ソフトウェアの発展・教育にも多大な貢献をされました。
以上のように、同氏の計算機統計学に関わる研究・教育活動を通じて、日本計算機統計学会の発展に多大な貢献があったと判断されます。
2004年度ソフトウェア賞(開発賞)、2017年度日本計算機統計学会賞を受賞されております。

2013年度

 

田中豊氏(岡山大学・名誉教授)

田中氏は、日本計算機統計学会において、学会発足当初から本学会での発展に尽力され、計算機統計学・多変量解析学の研究および国際的な交流において以下のように貢献された。日本計算機統計学会では学会役員初年度から現在に至るまで評議員として選出され、1991-1992年度には副会長として務められた。本学会欧文誌の初代編集理事として1987年に就任し、1990年までの4年間務められ、それ以降も編集委員であるなど、同誌の発展と向上に大きく貢献された。国際的な計算機統計学への功績では、国際計算機統計学会、国際分類学会連合の役員を歴任し、2002-2005年に国際計算機統計学会アジア支部(IASC-ARS)の会長、2009-2011年に国際計算機統計学会(IASC)の会長に就任された。また、日韓統計会議では、長年に渡り中心的役割を果たした。以上のように、同氏の計算機統計学に関わる研究・教育・学界活動を通じて、日本計算機統計学会はもちろんのこと、世界の計算機統計学界の発展に多大な貢献があったと判断されます。

1993年度優秀賞、2004年度ソフトウェア賞(開発賞)、2009年度貢献賞を受賞されております。

2004年度

 

浅野長一郎氏(九州大学・名誉教授)

浅野氏は,日本計算機統計学会の創立以来、計算機統計学の確立と普及に中心的な役割を果たされました。とくに、1986-1990年度の(初代)会長を務められるとともに,1986-1998年度まで連続して評議員を務められました。この間、IASC 副会長,同アジア支部会長などを歴任されました。これらの寄与は,本会および計算機統計学の発展に十分なものであったと判断されます。

1990年度貢献賞を受賞されております。

2002年度

 

福田善一氏 (富士通(株)顧問)

 

福田氏は,1991-1992年度の会長を務められるとともに,1993-1994年度から,1997-1998年度まで連続して評議員を務められました。会長在職時には,日本計算機統計学会創立5周年記念大会(1992.12.1〜5)をハワイホノル ルのJAIMSにおいて開催されるなど,数々の貢献をされました。これらの寄与は,本会および計算機統計学の発展に十分なものであったと判断されます。

 

1989年度貢献賞,1992年度貢献賞を受賞されております。