日本計算機統計学会 第9回シンポジウム
1.概要
- A.シンポジウム・テーマ
- 「日本における統計ソフトの過去・現在・未来」
- B.主旨
- 日本に、いわゆる米国製の統計パッケージが紹介されてから20
年近くになります。最近では、ようやく大学の情報処理教育や統計教育にも統計パッケージの利用が定着しつつあるように思われます。それに加えて、次のようなフォローの風も吹いているようです。
- 汎用機で開発された汎用統計パッケージのWindows版が出揃いました。例えば、SAS,SPSS。
- 最初から、WSやPCで開発された統計パッケージも気になるところです。例えば、VisualStat、S-PLUS、S、StatPartner、多変量解析システムJUSE
MA総合編。
- あるいは、数値計算・数式処理ソフトのマセマティカやMathCAD、表計算ソフトのアドインソフトでも、統計処理へのアプローチが行われています。
そこで、この20年間の日本における統計ソフトの果たした役割を振り返り、これからの統計教育や企業における利用のあり方や、統計ソフトの開発に関して広く問題提起することを考えています。
- C.主催と共催
- 主催:日本計算機統計学会
共催:応用統計学会
日本行動計量学会
日本オペレーションズ・リサーチ学会
日本統計学会
医薬安全性研究会
- D.開催場所
- 〒130 東京都墨田区両国2丁目10番14号 両国シティコア
16F
住商情報システム(株)
総武線各駅停車で両国駅(国技館出口)下車 5 分。
旧国技館・旧日大講堂跡、あるいは回向院横の 18
階の白いビル。
- E.開催日時
- 平成7年10月19日(木)、20日(金)
注)関連学会の開催
・応用統計学会(10月17日〜18日)
- F.参加申込と問い合わせ先
- 学会員以外でも参加できます。
住商情報システム(株)営業第4本部 新村秀一宛
郵便またはFAX:03 ( 5624 )
1725
- G.費用
- 会費(予稿集代を含む)5,500 円
- 晩餐会(10月17日18:00より20:30)
江戸懐石の名亭の八百善(江戸博物館7F)にて、椅子に座ってゆっくりと懐石料理を堪能した後、立食形式でアフタードリンクで旧交と親交を深めて下さい。
6,500円(学会員)、10,000円(学会員以外)
- 但し、9月30日迄に下記銀行口座に事前振込みの場合は、会費4,500円、パーティ千円引きになります。晩餐会は、9月18日までに予約申し込み下さい。 予稿集別売(郵便料含む)3,000円。ただし、部数が多い場合は別途相談。
振込先:日本計算機統計学会シンポジウム委員長 新村秀一
(店番号)342(普通預金口座)1327735
2.第9回日本計算機統計学会シンポジウム・プログラム(第1報)
日時:1995年10月19日(木),20日(金)
場所:住商情報システム株式会社(〒130 東京都墨田区両国2−10−14)
10月19日(木)
開会(9:30〜9:45) 開会の挨拶
学会長
正法地 孝雄(広島大学・総合科学)
(9:45〜10:00) 大会会長 新村 秀一 (住商情報システム)
統計ソフト1:海外編(10:00〜12:10)
座長:白旗慎吾(大阪大学・基礎工)
- 斉藤宏(SASインスティチュート・ジャパン):SASのこれまでの機能拡張と今後の展望
- 高柳良太(エス・ピー・エスエス):SPSS6.1の統計解析機能とその操作の実際
- 関田素子(デザイン・テクノロジーズ):VisualStatによる統計解析の視覚的アプローチ
- 安富伸浩(アイザック):S version 4の紹介
- 堺義明(数理システム):S-PLUSの新機能について
昼食(12:10〜13:30)
統計ソフト2:国内編(13:30〜14:45)
座長:矢島敬二(東京理科大経営)
- 吉田典弘(NECソフトウエア)、石橋雄一(スタット・ラボ):新統計教育のソフトウエア−StatPartner多変量解析オプションを活用した学習−
- 菅民郎(エスミ):エクセル太閣によるデータ解析の試み
- 片山清志、鬼武信彰(日科技研):JUSE-QCAS/WINDOWS版の新機能とJUSE統計パッケージによる解析アプローチ
デモセッション(14:45〜15:40)
統計ソフト3:(15:50〜17:30)
座長:魚井徹(山之内製薬)
- 仁木直人(東京理科大・工):統計研究・教育におけるマセマティカの利用
- 内田治(法政大)、中濱禎夫(住友金属):統計教育におけるMathcad(マスキャド)活用法
- 山本義郎(岡山大・院)・垂水共之(岡山大・環境理工学):デ−タ編集ユ−ティリィティ De for Win
- 田中潔(岡山商大・商):統計処理システムSCSの開発と適用
両国ツア− (17:30〜18:00)
晩餐会 (18:00〜20:30)
10月20日(金)
統計教育(9:00〜9:50)
座長:道家英幸(九州東海大工)
- 村上征勝(統計数理研):高校における統計教育内容の変遷
- 柳貴久男(岡山理科大)・片岡武(山陽学園大)・島田伸夫(就実女子大)・尾高好政(倉敷芸術科学大)・栗原考次(岡山大・環境理工):統計ソフトウェアを利用した教育の現状と今後
休憩(9:50〜10:10)
特別講演:開発者セッション(10:10〜11:40)
座長:大西治男(筑波大・社会工学系)
- 垂水共之(岡山大・環境理工):日本における統計ソフトの開発を振り返って
- 芳賀敏郎(東京理科大・工):日本における品質管理と統計ソフト
- 田村義保(統数研):Timsac for Windowsの開発
昼食(11:40〜13:00)
特別講演:
日本における統計パッケージの果たした役割(13:00〜14:20)
座長:後藤昌司(大阪大学・基礎工)
- 大橋靖雄(東大・医):日本における医薬統計とSAS
- 山本嘉一郎(光華女子大・情報教育センター):日本においてSPSSの果たした役割
休憩(14:20〜14:40)
応用事例(14:40〜16:20)
座長:林篤裕(岡山県立大・情報工)
- 土肥徳秀(東京都補装具研)・筒井孝子(国立医療・病院管理研)・新村秀一(住商情報):AIDによる福祉データの解析
- 宮原是中(三井東圧):化学工業における統計手法の適用
- 金・垂水共之(岡山大):新聞に現れる統計的Graphicsの誤用とその対策(2)
- 上田太一郎(三菱電機東部コンピュ−タシステム) :最適なクロス表の選択規準とマ−ケッティングにおける適用
`
休憩(16:20〜16:40)
アルゴリズム(16:20〜18:00)
座長:馬場康維(統計数理研究所)
- 水田正弘(北大・工):対称分布における非対称なprincipal pointsについて
- 金・田中豊(岡山大・環境理工):偏最小二乗法を用いた線形判別関数における成分数の決定
- 富田誠・土井誠(東海大・理):推移確率行列の生成
- 飯塚誠也(東海大・理)・氏家摂子(青山学院・経):サービス時間の推移の解析と計算